導入事例
T病院(東京都内)様
プロジェクト推進力を評価
オンプレミスのサーバーを仮想化へ
T病院(東京都内)様
病床数 186床
診療科 内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、泌尿器科、緩和ケア科、リハビリテーション科、人間ドック、健診
T病院では、もともとオンプレミスのサーバを利用して、電子カルテのシステムを運用していたが、システムの老朽化に伴い、2015年1月にシステムのリプレイス及びサーバの仮想化対応を行った。
サーバのダウンタイムを最小限に
T病院が利用していたサーバは、クラスタ構成だったが物理的なメンテナンス等でダウンタイムが年に数回・数時間程度発生しており、特にサーバ拡張時は半日サーバを停止させるなどの対応も行っていた。
そこで、リプレイスの要件は、予算内でダウンタイムを可能な限り発生させない設計であること、既存サーバと平行稼動する為、省スペースであること、更に将来のサーバリプレイスをスムーズにできること、の3点となり仮想化を検討することになった。
「既存サーバの保守をお願いしていた会社は10年間の付き合いがありましたが、メンテナンス中に予期せぬサーバ停止を起こす等、SEのクオリティが高くなく、受動的な対応姿勢もあり評価はいまいちだった」と情報システムの担当課長は当時を振り返る。
プロジェクトの推進力がポイント
サーバの納入業者は日販テクシードと大手IT会社の2社で比較したが、日販テクシードを選んだ理由は、営業とSEが主体的にプロジェクトに参画しようとする姿勢、またSEが仮想化について丁寧に説明してくれたため、技術的な安心と信頼が持てたことであった。
「医療ITの世界では、どうしてもソフトウェア業者がハード納入業者に比べて上位に立ちますが、日販テクシードは立場関係なく、いかに当院が安全で安心して電子カルテを利用できるかという観点からプロジェクトを引っ張ってくれました」(情報システム 担当課長)
潜在的な不安も解消
導入は予定通り進み、現場もストレスなく本稼働を迎えることができた。
また、ダウンタイムを最小限にできたことと併せて、可用性と堅牢性を考慮した冗長化構成や、ダイレクター導入による障害検知・発報の迅速化など、サーバ運用時のユーザーの潜在的な不安が緩和された。
他のシステムサーバも仮想化・クラウド化へ
T病院では、今回仮想化に安心感を持てたことで、他のシステムサーバの仮想化やクラウド化も検討しているという。
目指すのは、コストの兼ね合いやシステムの目的に応じた使い分け。オンプレミスの仮想化とクラウドを使い分けることで、適切なコストで可用性・堅牢性が維持されれば病院にとってはメリットとなると今後の日販テクシードの提案に期待を寄せている