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Amazon Alexaを試してみた

こんにちは! コンサルティングサービス本部 野村です。
 
今回は、音声アシスタントサービスのAmazon Alexaを
試してみたので、そのご紹介です。

 

はじめに


日本ではまだあまり馴染みがありませんが、
海外では音声アシスタント端末が各家庭に普及し始めていて、
今後日本でも普及するだろうと言われています。
 
音声アシスタントサービスの代表的なものとしては、GoogleのGoogle AssistantやAppleのSiri、
AmazonのAmazon Alexaなどがあります。
そしてそれらのサービスを利用する為の家庭向けデバイスとして、GoogleはGoogle home
AmazonはAmazon echoを提供しています。
 
Amazon echo echo
 
 
・・なのですが、いずれも日本の技適を通っていないので日本では使えない。。

 

Raspberry Piで作ってみた


そこで、Raspberry Piを使ってAmazon echoを作ってみました!
 
こんな感じです。
 
20170415_114726

作り方はこちらを参考に作りました。

Amzon Developerアカウントに登録し、AVS(Alexa Voice Services)を利用して作ります。
(ただし現状では英語とドイツ語しか対応していません。。)
 
準備ができたら、Raspberry Pi上でサーバーとクライアントを立ち上げて、
待ち受けモードにします。
 

ラズパイ画面

 

 

試しに


まずは東京の天気を聞いてみます。
 
“Alexa”と呼びかけた後、”What is the weather in Tokyo ?”と話しかけると
このように答えが返ってきます。
(こちらは管理コンソールの画面ですが、実際にはスピーカーから
東京の天気を英語で話してくれます。)
 
スクリーンショット 2017-04-13 17.14.33
 
 
次に、ジャイアンツは試合に勝ったか?と聞いてみます。
”Did the giants win ?”
 
スクリーンショット 2017-04-13 17.16.48
 
  ・・もちろん、サンフランシスコ ジャイアンツの試合結果です。
 
 
お次は、「アラキサン、ホッタ  イモ  イジッタナ」と話しかけてみます。
 
スクリーンショット 2017-04-15 10.19.55
 
反応してくれました(笑)かなりいい感じに補正してくれるようです。
 
ちなみに子供が話しかけてもあまり反応しませんでした。
事故防止のために意図的にそうしているのかも知れません。
 
他にもニュースを教えてくれたり音楽を流してくれたりします。
ここで予め用意されている音声コマンドを確認することができます。
 
 

アプリを作ってみた


Alexaには最初から上記のような機能がいくつか用意されていますが、Alexa Skills Kitを使うと
独自の機能(Alexa Skills)を作ることができますし、誰かが作ったSkillを利用することもできます。
既に10,000以上のSkillがアップされているようです。ちなみにSkillはAWS Lamdaを使って作ります。
 
また、Alexaは自動連携サービスのIFTTTとも連携できるので、今回はIFTTTを使って
カエルメールを作ってみました。オフィスから帰る時に声をかけると、家に”帰るメール”が
送られるようにしてみたいと思います。
 
最初にIFTTTについて簡単にご説明すると、If This Then Thatの略で、「もし〇〇したら、△△して」と言う具合に
〇〇と△△を登録することで、〇〇をトリガーにして△△を起動することができるサービスです。
 
ifttt01
 
 
まず、thisのサービスとしてalexaを選びます。
ifttt02
 
 
次にAlexaにIFTTTを起動させるための特定のフレーズを決めます。 ifttt04
 
そしてthatのサービスとして、gmailを選びます。
ifttt05 ifttt06
 
最後にgmailの内容を登録して完了です。
ifttt07
 
 
 
試してみます。
 
“Alexa, trigger see you tommorow”と話しかけると、登録したアドレス宛にカエルメールをgmailで送ってくれました。
 
スクリーンショット 2017-04-15 10.42.19
  
mail 
 
Amazon echo自体、現状は家庭向けを想定しているので、オフィスのような大勢の人がいる場所で使うデバイスではありませんが、Amazonではユーザーの識別もできるような開発を現在進めているそうです。
 
 

最後に


音声コマンドはGUIに変わる次世代のユーザーインターフェースとしても期待されていますし、
アイデア次第で色んな使い方ができそうです。
 
今後もいろいろなサービスを追いかけていきたいと思います!