
こんにちは!コンサルティングサービス本部の野村です。
今回は、教育向けマイコンボードのmicro:bitを試してみましたので、そのご紹介です。
micro:bitとは
micro:bitとは、BBC(英国放送協会)が主体となって作っている教育向けの
マイコンボードで、イギリスではすべての11歳、12歳の子供たちに無料で配布されています。
今年(2017年)の8月に日本でも技適が通り、国内での販売が開始されました。
ビジュアルプログラミングの環境が用意されているので、小さな子供たちでも
感覚的にプログラミングすることができます。
できること
ボード自体は小さいですが、色々なセンサー類も搭載されていて
手軽にいろいろ試せるよう工夫されています。
- LED (5×5)
- ボタンスイッチ (Aボタン、Bボタン)
- 加速度センサ
- 磁力センサ
- 温度センサ
- 無線通信機能(BLE)
- サーボ制御
- GPIO
32bit ARM Cortex M0ベースのMCUが載っていて
mbed開発環境との互換性もあります。
プログラミングしてみる
こちらのエディターでプログラミングします。
まずはAボタンを押したとき、LEDに「N」が表示されるようプログラミングしてみます。
実機で結果を確認するには、「ダウンロード」ボタンを押して、.hexという拡張子のファイルをPCにダウンロードし、
USBケーブルで繋いだmicro:bitにドラッグ&ドロップします。

Aボタンを押すと、LEDに「N」が無事点灯されました。
結果の確認はプログラミングエディターのエミュレーターでも確認することができます。

加速度センサーが付いているため、AボタンやBボタンが押されたとき以外に、
micro:bitを「ゆさぶったとき」や「傾けたとき」などに反応させることができます。

またLEDの表示は自分で指定することもできますし、元々用意されている画像を表示させたり

電光掲示板のように文字を流したりすることもできます。

このようにmicro:bitを利用すると、スクラッチのようにPC上で完結してしまうようなプログラミング体験ではなく
実際の『モノ』が反応するフィジカルコンピューティングをとても手軽に体感することができます。
次に、micro:bitはBLE通信が可能なので、スマホのような外部デバイスと接続し
micro:bitのセンサー類の情報を送受信することができます。
micro:bitの温度センサーの情報と加速度センサーの情報を表示するスマホアプリを
作ってみました。

(実際の室温が測れるというよりはCPUの温度が測定されるようです)

温度や加速度以外に、方位やGPIOに接続されたデバイスからの情報の送受信も可能です。
ちなみにBluetoothが接続された際、micro:bit側でこれらのサービスを開始しておく必要があります。

おまけ
micro:bitを利用した、このようなキットが販売されていたので
思わずポチっとしてしまいました。
micro:bitにサーボモーターを拡張できるボードがセットになっていて
自律駆動やBLEによるリモートコントロールが可能です。
カスタムブロックもあるので簡単にプログラミングすることもできます。
(弊社おえかきパラダイスとコラボできないかな。。)
まとめ
ビジュアルプログラミングで簡単にプログラミングができ、
IoTやフィジカルコンピューティングが手軽に体験できるツールとして
いろいろな可能性がありそうです!