
こんにちは。TIチームの石川です。
今回は、最近(2023/2/28)Unity Asset Storeで無料配信された「PLATEAU SDK for Unity」を使ってインポートできるモデルを確認してみました。
PLATEAUとは
国土交通省が主導する3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化プロジェクトです。
3D都市モデルのデータフォーマットの国際標準であるCityGMLに則った都市モデルを提供してくれます。
現在はUnityやUnreal Engine等のSDKを公開しているようです。
使用した環境
- Unity : 2021.3.15f1
PLATEAU SDK for Unityをインポートする
- Unity Asset Storeから「PLATEAU SDK for Unity」を入手
- Unityのメニューバーから Window > Package Manager を選択し、入手した「PLATEAU SDK for Unity」をプロジェクトにインポート
※Unityのバージョン2020.3.19f1で導入した際は、メニューバーに「PLATEAU」が表示されず、エラーを吐きました。(バージョンが推奨バージョンではないので、当たり前ですが…)
エラーを吐いたら、Unityのバージョンを確認してみましょう。
ここからはSDKを使って作業していきます。
UnityのメニューバーからPLATEAU > PLATEAU SDKを選択して、
ウィンドウを表示させてください。
サーバーからインポートしてみる
インポート元を「サーバー」にして、都市モデルをインポートしてみたいと思います。
- 都市の追加の項目で、インポート元を「サーバー」にする
- データセットの選択でインポートしたい都市を選択する
※2023/3に試したときは、大阪と宮城しか選べませんでした。
- マップ範囲選択内の範囲選択ボタンをクリックして、UnityのScene上でインポートする範囲を決定する
- 地物別設定の項目でインポートしたい項目を選択します。
- 「モデルをインポート」ボタンを押下し、インポートされるまで待つ
インポートされたものがこちらになります。
都市っぽいものがインポートされていますが、テクスチャ等が無く、少しリアリティに欠けてしまいますね…
3D都市モデルには、LODレベルというのが定義されています。
今回インポートしたLOD2のモデルでは、テクスチャが貼り付けられているはずですが、サーバーからのインポートだと反映されませんでした…

インポート完了と表示されていますが、Unity上でもエラーが出ているので、うまく読み込めていないみたいです。
Readmeに記載されていたマニュアルによると、サーバーからのインポートは現在推奨されていないようですので、こちらも原因の一つかもしれません。
一旦原因の追及は置いておいて、推奨されているローカルからインポートしてみたいと思います。
ローカルからインポートしてみる
推奨されているローカルからのインポートでテクスチャ付きのモデルのインポートを試みたいと思います。
※ダウンロード・展開するファイルのサイズが大きいので、使用する端末の空き容量を確認の上、実施してください。(ダウンロードしたzipファイルが3GB, 展開すると36GBありました)
- G空間情報センターからインポートしたい都市のCityGML形式のファイルをダウンロードし、任意の場所に展開する(今回は名古屋をダウンロードしました。)
- 都市の追加の項目で、インポート元を「ローカル」にして、「参照」ボタンを押下し、先程展開したファイルを選択する
(3~5の項目は、サーバーからインポートする場合と同じ操作です。) - マップ範囲選択内の範囲選択ボタンをクリックして、UnityのScene上でインポートする範囲を決定する
※今回はテクスチャがついたものをインポートしたかったため、LOD2のものを範囲選択しました。 - 地物別設定の項目でインポートしたい項目を選択します。
※今回は建物を確認したかったので、建築物と土地起伏のみ選択しました。 - 「モデルをインポート」ボタンを押下し、インポートされるまで待つ
インポートされたものがこちらになります。
…!
テクスチャがついてるだけで、急にそれっぽくなりましたね…!
モデルの確認
ローカルからインポートしたモデルをもう少し確認していきます。
ビル等の高層建築物はだいぶリアルですね!
一方で高さが低い建物は、他の建物が写り込んだテクスチャになっているような気がします。
この建築物なんかは、建築物の上部は綺麗ですが、側面は別の建築物が写り込んでいます。
当たり前ですが、他のUnityのオブジェクトと同様に建築物を複製することもできます!
データセットは随時更新されているみたいなので、これからも定期的に覗こうかなと思います…!
まとめ
比較的簡単に広いエリアの建築物をインポートできるので、使い方によっては有用だなと感じました。
近づくとテクスチャの不自然さ等が気になってくると思うので、空中戦のゲーム等であれば、うまく活用できる気がします!!
ここまでの閲覧ありがとうございました。
何かお役に立てれば幸いです!